コラム

車掌のちょっとした気遣い

2011.6.15

渋谷駅から東急田園都市線の最後尾に乗ったことある方はご存知かも知れませんが・・・。

しばらく前から、渋谷駅で東京メトロの車掌と交代した東急線の車掌が、最初の車内アナウンスをする時に、車掌室と客室との間のドアを開けて喋るようになりました。

アナウンスがきちんと聞こえているかどうかを自分で聞いて確認しているのです。

これはとても重要なことです。実際にどう聞こえているかを気にしていると、自然と聞きやすい話し方や発声をするようになったり、適切な音量で話せるようになっていくからです。

音を聞くなんて当たり前に思いますが、でも、様々な案内放送を聞いていると、実際の音を気にしている話し手は意外と少ないようです。さらに最近では、例えば車内のうるささに応じて自動的にアナウンス音量を調整する装置などに頼ろうとする傾向が強く、ますます音そのものへの関心が薄くなっています。機械は所詮機械。人間のようにはできないのですが・・・。

実際に音を聞いて確認する・・・本質を捉えた東急電鉄の姿勢に拍手です。


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