コラム

ヘッドウォーンマイクのすすめ

2011.7.1

ヘッドウォーンマイクってご存知ですか? head-worn microphone, つまり、頭に装着するマイクのことで、耳かけマイク とも言ったりします。下の画像のようにフレームを頭の後ろ側から両耳に掛けて、細いバーの先に着いたマイクヘッドが口の横にくるように着用するマイクです。片耳式のタイプもあります。

画像の説明  画像の説明  (DPA社HPより)

ミュージカルやヴォーカル&ダンスなどでよく使われますが(Janet JacksonのRhythm nationを思い出すと言って分かる方は同年代でしょう(笑)。テレ朝の報道ステーションの気象情報コーナーで女性アナウンサーが使っていますよ。)、欧米ではプレゼンテーションでもヘッドウォーンマイクがよく使われます。両手が空くのでジェスチャーにも適しているからだと思われます。

音響的には、マイクが常に口の近傍にくることにより、次のようなメリットが得られます。

 1) 十分な入力レベルが安定して得られる
 2) 空間の響きや暗騒音のかぶりが少なくなり、音がクリアになる
 3) ハウリングが起こりにくくなる
 4) 講演者が何処を向いても安定して集音できる
 5) 口とマイク距離が一定に保たれるので、音量、音質が安定する

これらのメリットは、プレゼンテーションでの拡声でよく発生する問題、すなわち、タイピンマイクでの集音不良やハウリング、ハンドマイクが口元から離れてしまうことによる集音不良(特にスクリーンに映した資料を見ながらの説明時)などを一気に解決できるのです。

このように音響的に有効なヘッドウォーンマイクですが、残念ながら日本ではプレゼンテーションには浸透してません。私は、人前で話すことに慣れていない日本人にこそ有効なアイテムだと思います。

ホールに限らず、学校の講堂や集会施設、はたまた響きの豊かな礼拝堂などでも非常に有効です。タイピンマイクでは牧師の話が聞こえにくいと相談のあったキリスト教会にヘッドウォーンマイクのデモ機を手配して試して頂いたら、非常に良いということでさっそく導入された教会もありました。

私はヘッドウォーンマイクをもっと日本で普及させたいと思い、最近、電気音響設備の設計の際に、ワイヤレスマイクのタイピンマイクに加えてヘッドウォーンマイクを1~2台入れています。

みんなでヘッドウォーンマイクを流行らせて、拡声のクオリティをアップしましょう!


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